i

昨日夢を見た。彼女がそこにいた。目が覚めた。そこには白い天井があった。それだけだった。




考えにふける夜はいつにも増して星たちが眩しくなる。愛。それは私にとってどのような存在なのか分からなくなった。紛れもなく美しく温かいものであるのは知っている。生きていく中で素晴らしいものなのも承知している。然し、私の人生に愛など持っていいのだろうか。私ごときの人間が愛を知った振りをして笑って生きるなど許されたことなのか。
最近何が真実なのか分からなくなった。何を信じていいのか分からない。ただ己の中にある感情を漠然と眺めるだけの日々。私は、恐らくこんな気持ちなんだろうと俯瞰的に認識する力しか残っていない。もはや伝えようとすらするエネルギーは消えてしまった。生きる希望などない。夢もない。ただ生きているだけだ。それでも死にたくないという微々たる願望がある。死ぬまでは生きよう。そうやって救いようのない塊根は今日も呼吸をしている。

彼女が笑って生きていればそれだけでいいの。
ただそれだけなのです。