映画のような

唾液腺から甘い体液が流れ出た。体調の悪い時は、吐き気が津波のように襲ってくる。特に人混みの中だと汗が止まらなくなる。凄まじい不快感で、これは良くない事態である。今にも目の前の電車に飛び込んでこの肉をミンチ状にしてやりたくなる。精神ぶっ壊れて脳みそ溶けないかなあと最近はいつもそれだけ考えている。堕ちる時はみんな一緒だ。自分が死んだら世界も死ぬ。私の人生は映画のように上手くいき、映画のように幕が降りている。その繰り返しだ。次の映画も大して変わらないだろう。私の幕はイスラエル嘆きの壁の中に埋まって、毎日私の破壊を嘆いている。可哀想だから早く殺してあげたいと思った。映画のように人を好きになり、映画のようなキスを交わし、映画のように死んでいく。全部が映画のように非現実的な現実だ。現実とは何か。私はここに存在して、確かに生きてはいるのだろうけれど、本当に実在しているのか分からなくて時々怖くなる。
もう全部映画でいいじゃん。