大切にしていた日記を捨てた。ポチャンと音を立て真っ黒い底へ呆気なく沈んでいった。これでいい。もう大丈夫。安心だ。これで私の心は守られる。誰にも知られたくないしもう誰にも脅かされたくない。一生懸命息をして存在していたのにこんなにも簡単に壊れ…
私たちが産声をあげるほんの少し前までは、みんなお母さんの子宮で眠っていました。私もかつては、お母さんの快楽の奥深くで眠っていた時期がありました。それはとても暖かくて心地の良い世界であったでしょう。私の臍の緒は小さな化石のように、とてつもな…
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