平和は状態、戦争は経過。

踏切で止まる時間が愛おしくなった。
状態を維持するのは私にとって困難で、汚い自分が地面を這って平和を乗り逃がさまいと必死になっている事実が許せない。戦争を始めると、誰かの心が傷ついてしまう。どんなときも、産まなければよかったという言葉が私の希望を呪いのように邪魔をする。
毎日泣きながらご飯を食べて吐いていた。未成年だった私はどこにも逃げる場所を見つけられなかった。漠然とした社会にずっと反感を抱き、何も出来ない自分が憎かった。
大学生になってあれは戦争の夢を見ていたんだと気づいた。それでも私の脳には地雷がいっぱい埋め込まれていていつの間にかそれらが膨張していった。

pm.