死の恐怖

太平洋戦争末期、多くの命が一瞬にして消えた。特攻隊と呼ばれる決死の任務を背負わされた彼らは最後の瞬間に何を思ったのだろうか。


私は死が怖い。死ぬこと自体が怖いのではなく、その先に何があるのか分からないことが怖いのだ。だから早く分かりたいと思う。
生きているから死にたくない。私は生きたい。死が人間の救済であるなら、誰よりも生き抜いて、死への希望を確実に手に入れたい。

水の中で心臓の音が聞こえる。内臓が息をしている。