さいきん

私は生きていて何を思うか。
貴方は生きていて何を思うか。

反対側のホームの下に茂る雑草の中から、私はお花を必死に探した。だけど見つけることは出来なかった。夕方の太陽はどの時間よりも眩しい。直視できない希望を遮るように電車が通過する。

私の瞳孔がかっぴらいて身体中の毛細血管が開いた時、私はどうなってしまうのだろうか。心と身体を社会に委ねて完全に許した時、壊れてしまいそうで怖くなる。私の大事な人や物たちはここにあってはならない。常に捨て続けて生きたい。この気持ちは、飛行機の操縦士が墜落の恐怖から逃れる為に、自ら機体を落とす心理と同じなのかもしれない。私の宝物だった思い出の制服は、私と他人を繋ぐ鎧では決してないから静かにさよならをした。

私は何を思って生きるのか。
貴方は何を感じて生きていますか。